明治32年創業から今に至るまで、旅館龍名館本店が刻んできた道のりはお客様への感謝の思いで綴られています。
龍名館は明治32年、東京・日本橋室町で江戸時代から営業していた名倉屋旅館の分店として、初代濱田卯平衛が、東京・神田区南甲賀町(現・東京都千代田区神田駿河台)の地に創業しました。龍名館という名は、濱田卯平衛の姉の名前 「辰」と、名倉屋の「名」にちなんだものと伝えられています。
大正12年の関東大震災にて当時営業していた全店を焼失、また昭和20年には第2次世界大戦の空襲にて一部の店舗が焼失するなど、日本の歴史とともに幾度の苦難を乗り越えてきました。
時代は移り変わり、2009年には「旧ホテル八重洲龍名館」が建て替えられ、「ホテル龍名館東京」として開業。
135室の宿泊主体型ホテルとして多くの第三者評価を含め、高い評価をいただいています。また同ホテル内も日本料理レストラン「花ごよみ東京」を出店しています。
2014年には創業の地である「旧 旅館龍名館本店」を、9室の高価格帯ホテル「ホテル龍名館お茶の水本店」としてリニューアルし、こちらはミシュランガイド東京に2015年から7年連続で掲載されています。同ホテル1階には、お茶料理専門店「RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」を運営しています。
2018年12月1日には、龍名館が旅館として創業した「1899年」を冠したブランド「1899」の第 1号ホテルとして、「ホテル1899東京」を開業。「お茶」をテーマに、日本らしさを打ち出した宿泊特化型のホテルとして運営しております。
また昨今、ライフスタイルや働き方の多様化に伴う変化に対応するため、積極的に人材育成制度を始めとする社内体制の見直しも続けております。
創業から120余年経過した今、龍名館は「200年の礎」を築くため新たな組織体制、ビジネス像を模索しています。どんな時代の苦難も乗り越え、新たな価値を創造できるよう、私達は挑戦し続けていきます。
初代濱田卯平衛は龍名館を明治32年(1899年)に創業しました。 東京・日本橋室町にて開業していた名倉屋旅館に生まれ、名倉屋の分店として東京・神田区南甲賀町(現神田駿河台)に龍名館を創業しました。 龍名館の名前の由来は姉の 「辰」と名倉屋の「名」にちなんだものと言われています。
二代目濱田次郎は震災を乗り越え、焼けた旅館を再建し、それまで社会的に地位の低かった旅籠の域を出ない全国の旅館を集めて全国旅館組合を結成し、旅館を信用ある企業に育てました。
三代目浜田隆は太平洋戦争を乗り越え、木造二階の呉服橋 龍名館を8階建てのホテル八重洲龍名館に建替え、また神田駿河台の本店を12階立てのビルに建替え、一部貸しビル業を併業するなどして現在の基礎を築きました。
本店の敷地には昔からこの地に伝わる槐(えんじゅ)の木があります。 関東大震災の時に焼け焦げたものの、間もなく新芽をつけた生命力の強い木です。本店を改築する際にも切り倒さず済むように設計しました。
「万緑の槐、百年の店守る」は三代目当主浜田隆夫人・孝子が詠んだ句です。龍名館もまた、この槐の木のように新しい歴史を重ねながらさらに成長し続けたいと思います。
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